アフターピル
毎日1錠を継続して服用することで高い避妊効果を維持するのが「ピル(経口避妊薬)」です。一方、アフターピルは避妊に失敗した場合に緊急で対処するための薬であり、効果の仕組みも使用する場面も異なります。ピルをアフターピルの代わりに使ったり、その逆も同様に行うことはできません。
アフターピルによる排卵の抑制・遅延は一時的なものであり、将来の妊孕性(妊娠しやすさ)に影響するエビデンスはありません。ただし、アフターピルを常用・連続して使用することは体への負担が大きくなるため、日常的な避妊手段としての使用はお控えください。
子宮鏡・日帰り手術
静脈麻酔を使用した場合、手術中の痛みはほとんどありません。局所麻酔の場合は、生理痛に似た軽い痛みを感じる方もいます。痛みへの不安が強い方には麻酔方法をご相談のうえ対応しますので、遠慮なくお申し出ください。
来院後、着替え・点滴・麻酔の準備を行い、手術室へ移動します。手術は概ね20〜60分程度で終了します。その後、回復室で1〜2時間休んでいただき、状態を確認してからご帰宅いただけます。当日は自動車・自転車の運転は禁止です。可能であれば付き添いの方にお越しいただくことをお勧めします。
デスクワークなどの軽い業務であれば翌日から可能なことがほとんどです。立ち仕事・重労働・激しい運動は術後1週間ほど控えていただきます。入浴(湯船)・性行為は術後2週間の再診後に医師が問題ないと判断してからとなります。
はい。子宮内の病変を取り除くことで、着床・妊娠の環境が整うケースが多くあります。当院ではシェーバーシステムを使用しているため子宮内膜へのダメージが少なく、術後早期からの妊活・不妊治療の再開が可能です。具体的な時期は術後の状態を見て医師がご案内します。
はい、子宮内膜ポリープ・粘膜下筋腫・中隔子宮などの手術は原則として健康保険が適用されます。費用は術式や病変の状態によって異なりますので、術前の説明時に詳しくお伝えします。
病変の大きさ・位置・個数によっては日帰り手術の適応外となり、連携先の病院への入院手術をご案内する場合があります。まずは診察・検査にてご相談ください。
内膜ポリープや粘膜下筋腫は、体質や環境によって再発することがあります。術後も定期的な超音波検査で経過観察を続けることが大切です。再発した場合も、状態に応じて再手術や薬物療法などを検討します。
不妊治療
一般的には「1年間妊娠に至らない場合」が不妊の目安ですが、35歳以上の方や月経不順・過去に婦人科疾患がある方は6か月を目安に受診されることをお勧めします。「まだ大丈夫」と感じていても、早めに検査を受けることで選択肢が広がります。
基礎体温の記録は排卵の有無・周期の把握に役立ちます。しかし、測定すること自体がストレスになる場合は無理に続ける必要はありません。初診時に持参していただけると参考になりますが、なくても診察は受けていただけます。
年齢に関係なく不妊になることはあります。性感染症(クラミジアなど)や子宮内膜症が原因となることもあります。月経痛が強い・おりものの異常があるなどの症状がある方は、早めにご受診ください。
当院では体外受精・顕微授精は行っておりません。タイミング法・排卵誘発・人工授精までの治療を提供しており、高度生殖医療が必要と判断した場合は専門施設へご紹介いたします。転院後も当院での婦人科フォローは継続可能です。
通院は月3〜5回程度が目安で、診療は9時から対応しています。排卵誘発の自己注射を活用することで、通院回数を減らすことも可能です。仕事との両立に不安がある方は、ご予約時にご相談ください。
初診時にパートナーとご一緒いただくと、より詳しいご状況の把握と今後の方針の共有がスムーズになります。ただし、おひとりでのご来院も歓迎しています。
もちろんです。将来に向けて今の自分の体を知っておくことは、とても大切な準備です。プレ妊活ドックなど、妊活前の方にも対応したメニューをご用意しています。
栄養バランスのよい食事・適度な運動・十分な睡眠が基本です。喫煙はホルモンバランスや精子の質に影響するため、パートナーとともに禁煙されることをお勧めします。葉酸サプリの摂取も妊娠前から始めると効果的です。
ブライダルチェック・プレコンセプションケア
Q. 婚約・結婚していなくても受けられますか?
はい、受けていただけます。ブライダルチェックという名称ですが、年齢・婚姻状況・パートナーの有無に関わらず、どなたでも受診可能です。「自分の体を知りたい」という動機で十分です。
Q. 費用はいくらかかりますか?
検査内容によって異なりますが、基本セットで約20,000~35,000円(自費)が目安です。AMH検査・HPV検査・卵管通水検査・精液検査などのオプション追加でさらに費用が変わります。事前にご希望の検査をお知らせいただければ、来院前に概算をお伝えすることも可能です。
Q. 結果が出るまでどれくらいかかりますか?
超音波検査・一部の血液検査は当日または翌日に結果をご説明できます。子宮頸がん検診・外部委託の感染症検査などは1~2週間程度かかります。結果が出た時点でご連絡し、来院または郵送にてお伝えします。
Q. 異常が見つかった場合はどうなりますか?
当院で治療が可能な場合はそのままご対応します。高度な治療や専門施設での対応が必要な場合は、適切な医療機関へご紹介いたします。婦人科疾患・感染症ともに、早期発見であれば治療の選択肢が広がります。
Q. 不妊スクリーニング検査やプレ妊活ドックとどう違いますか?
ブライダルチェックは「体の健康状態の確認と婦人科疾患の早期発見」が主な目的です。一方、不妊スクリーニング検査は「妊娠できない原因を探ること」、プレ妊活ドックは「妊娠力・卵巣機能の評価」に特化した検査です。目的が重なる部分もありますので、担当医がご状況に合わせてご提案します。
栄養点滴・プラセンタ注射など
Q. 保険は使えますか?
メルスモンは45〜59歳の更年期障害の方に保険適用があります(診断・処方に医師の判断が必要です)。ラエンネック・ビタミン注射は自費診療です。エクオールはサプリメントのため全額自費です。初診時にどの治療が保険適用になるかご説明します。
Q. 何回打てば効果が出ますか?
個人差が大きく、早い方は2〜4週間で体の変化を感じ始めますが、多くは1〜3か月の継続が必要です。まずは週1〜2回のペースで1か月程度継続し、その後の効果を見て頻度を調整します。「打ったその日から変わる」ものではなく、体質を整えながら積み上げていく治療です。
Q. 献血ができなくなるのは困るのですが…
日本赤十字社の規定により、ヒト胎盤由来製剤を使用した場合は献血ができなくなります。これはCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)などの感染リスクの理論的な懸念から設けられているルールです。治療を受けること自体は安全ですが、献血を予定されている方は開始前にご検討ください。
Q. 注射は痛いですか?
筋肉内注射のため、採血よりやや痛みを感じる方が多いですが、1〜2分で終わります。注射部位を温めてからの施注・細い針の使用など、痛みを最小限にする工夫をしています。注射が苦手な方はお気軽にお申し出ください。
Q. メルスモンとラエンネック、どちらが自分に合いますか?
更年期症状(ほてり・のぼせ・不眠など)が主なお悩みの方にはメルスモン(45〜59歳は保険適用)、疲労回復・肝機能改善・全身的なエイジングケアが目的の方にはラエンネックをお勧めすることが多いです。症状・目的に応じて併用することも可能です。初診時に詳しくお伺いしてご提案します。
Q. 他の治療(HRT・漢方)と一緒に受けられますか?
はい、ほとんどの場合に併用可能です。当院ではHRT・漢方薬・プラセンタ注射・エクオールを組み合わせた総合的な更年期ケアをご提案しています。複数の治療を行う場合も、相互作用・費用・頻度をまとめてご相談いただけます。
思春期ヘルスケア
Q. 未成年ひとりでも受診できますか?
はい、お一人での受診が可能です。ただし、治療内容(ピル処方など)によっては保護者の方へのご説明が必要な場合があります。受診の際に、どのように対応するか一緒に確認しますのでご安心ください。
Q. 内診はありますか?痛くないですか?
未性交の方には経腟の内診・超音波検査は行いません。腹部超音波(お腹の上から当てるエコー)で代替できます。内診が必要な場合も、事前にご説明したうえで、できるだけ負担の少ない方法で行います。
Q. 保護者に内容を知られますか?
診察内容の詳細は原則として本人の同意なく保護者に伝えることはありません。ただし、未成年の方の健康上の緊急性が高い場合や、治療上必要な場合はこの限りではありません。受診前に不安なことがあれば、予約時にお申し出ください。
Q. 生理が来てから何年も経つのに、まだ痛みがひどい。普通ですか?
初経から数年以上たってから起こる月経困難症を「続発性月経困難症」といい、子宮内膜症や子宮筋腫が原因であることがあります。「慣れた」「仕方ない」と思わず、痛みが続く場合は一度受診してください。超音波検査で原因を確認できます。
Q. 部活や試験に合わせて生理の時期をずらしたい
月経移動(周期調整)は思春期の方にも対応しています。大会・試験・修学旅行など、大切なイベントに合わせて生理の時期を調整できます。希望する日程の少なくとも1か月前にはご相談ください。
Q. 受診前日・当日に注意することはありますか?
腹部超音波検査の場合、膀胱に尿をある程度ためておくと見えやすくなります(水分をとってから来院するとよいです)。細胞診・おりもの検査がある場合は前日の腟内洗浄を避けてください。月経中は細胞診を避けるため、月経が終わってから受診されることをお勧めします。
漢方外来
はい、ぜひご相談ください。当院は婦人科専門医が漢方を処方しますので、生理痛・PMS・更年期・冷え・不妊など女性特有の症状に対して、西洋医学と漢方を組み合わせた最適な治療をご提案できます。
多くの場合、西洋薬と漢方薬の併用は可能です。ただし、相互作用が生じることもあるため、現在服用中のすべてのお薬(処方薬・市販薬・サプリメント)を受診時にお知らせください。診察のうえで安全な処方を判断します。
妊活中の体質改善目的での漢方は、当院でもよく行います。ただし、妊娠が判明した後は使用できない漢方薬もあります。妊娠中・妊娠の可能性がある方は必ず事前にお申し出ください。安全な範囲でのご提案をします。
最初の1〜3か月は月1回程度の受診で経過を確認します。症状が安定してきたら間隔を空けることも可能です。漢方薬の処方は体調の変化に応じて調整しますので、定期的な受診をお勧めします。
医療用漢方エキス製剤は保険適用のため、通常の診察と同じ自己負担(1〜3割)です。初診料・再診料に加えて薬剤費がかかります。1か月あたりの薬代の目安は数百〜数千円(3割負担の場合)です。なお、診察費用とは別に予約料(初診6,600円・再診3,300円/税込)がかかります。詳細はご来院時にご確認ください。
医療用漢方エキス製剤は顆粒状で、お湯に溶かして飲むか、そのまま水で服用します。体質に合っているものは意外と苦みが気にならないと感じる方も多いです。飲みにくい場合はゼリーオブラートに包む方法もお伝えします。
更年期ヘルスケア
過去の研究で乳がんリスクとの関連が報告されたことがありましたが、その後の大規模研究で、天然型黄体ホルモンを使用した場合のリスク上昇は極めて小さいことがわかっています。当院では天然型黄体ホルモン配合の製剤を採用し、定期検診を組み合わせることで安全性を確保しています。HRTを行わないことで骨粗鬆症・心血管疾患のリスクが高まる側面もありますので、メリット・デメリットを丁寧にご説明した上で判断していただけます。
血液検査でFSH(卵胞刺激ホルモン)・E2(エストラジオール)・LHを測定し、ホルモン値を確認します。ただし更年期の診断は症状・年齢・月経状況などを総合的に判断するものであり、血液検査だけで断定するものではありません。まずはご来院いただき、問診・検査を組み合わせて丁寧に評価します。
はい、閉経前でも更年期症状が強い場合はHRTを行うことができます。その場合は、月経周期に合わせた製剤の使い方や、避妊についても考慮した処方を行います。詳しくはご来院時にご相談ください。
症状が落ち着くまでの期間(一般的に2〜5年が多い)継続されることが多いですが、個人差があります。骨粗鬆症予防・心血管保護などの目的で長期継続するケースもあります。「いつまで」という一律の答えはなく、定期的な評価をしながらご本人の希望を尊重して判断します。
はい、組み合わせることが可能です。HRTで改善しにくい精神症状・冷え・倦怠感などに漢方を併用するケースもあります。また、HRTが使えない方(禁忌のある方)には漢方を中心に治療をご提案します。
もちろんです。更年期症状は閉経後だけでなく、40代前半からホルモンが揺らぎ始める時期(プレ更年期)にも現れます。「まだ若いのに更年期?」と思わず、気になる症状があればお気軽にご来院ください。
